演劇監督Note／はじまりを知らない

　おかげさまでみまた座は今年14年目を迎えました。ということはつまり、今年参加してくれたほとんどのみんなが生まれたときには、もうみまた座がここにあったということです
　6月に開講し、夏に試演会を行い、秋には門川に行ったり、会館での演劇公演のお手伝いをしたり、そして3月に作品の上演を行う。
　そのことを、14年間、1年も休むことなく、こつこつと繰り返してきました。
　毎年、自然の恵みをわたしたちにもたらしてくれる田畑も、誰かがその土地を開墾し、水を引き、苗を植えた「はじまり」の日があるように、このみまた座にも「はじまり」があり、そうして、たくさんの人がここを大事に思い、14年間、丁寧に守ってきてくださいました。
　はじまりは知らなくても、今年のこどもたちも、関わってきたたくさんの方とその思いに手を合わせながら、作品の収穫に向けて、いま、ここでの時間を丁寧に過ごしています。
　さあ、14回めの収穫のときです。その日、ぜひ劇場でお会いしましょう。心よりお待ちしています。

みまた座演劇監督　永山智行（劇団こふく劇場）

『ふるさと』　
作詞／永山智行 　 作曲・歌／かみもと千春

2014年（平成25年）3月30日、
演劇ワークショップ「みまた座」の大きな節目となる、
10期生本公演『ゆめとうつつのここらへん』を上演いたしました。
そこで、曲が生まれています。

『ふるさと』

みまた座のこと、こどもたちのこと、関わってくださる皆さんのこと、
「いま」を「ここ」で１０年積み重ねた思いが、詰まっています。

大切な人、大切な場所、大切なとき…
ふっと思い浮かんでくる、そんな、あたたかな曲です。
どうぞ、皆さまも、聞いてみてください。

『ふるさと』に、「みまた座」に、会いに行きたくなったら、
３月２５日［日］、三股町立文化会館へ。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

ふるさとの音楽ページＵＲＬはこちら
https://soundcloud.com/chiharu-kamimoto/furusato

あらすじ

春休み。
咲こうとしている桜。
町の一角に小さく建つ駄菓子屋「やまだ」。
けれど、いまは、ロープが張られ、「立入禁止」の表示がある。
そのロープをくぐって中に入ろうとする女がいた。
そして、なんでもない一日の思い出がよみがえる…。 

出演

●演劇ワークショップ「みまた座」14期生（小中高生12人）：　
　池田帆乃華　池田陸　池畑百華　磯口楓　岡井明日華
　下沖叶佳　田代小夏　中前月那　野元結　蓑田彩花　
　山下香音　田中花奈

●劇団こふく劇場の俳優陣

作

天音（28年度三股町立文化会館戯曲講座受講生、みまた座8期～12期在籍）

演出

永山智行（演劇ワークショップ「みまた座」演劇監督・劇団こふく劇場）

フライヤー原画

瀬口亜寿香、山下香音（三股中学校３年）

毎年好評をいただいております「みまた座 本公演」も14回目！
たくさんの、「いま」と共にお過ごしください！
どうぞお見逃しなく！！

小中高生を対象に6月から3月まで活動する、演劇ワークショップ「みまた座」。
これまで延229人が舞台やコミュニケーションの楽しさ・豊かさを学んできました。
14年目となる今年は12人が在籍し、元気に活動中です。

毎期の集大成となる本公演ですが、
台本は前年の町立文化会館戯曲講座受講生の中から町民一人が手掛けています。
今年は天音さんに執筆していただきました。

みまた座12人に加え、指導する劇団こふく劇場の俳優が躍動する舞台。
ここで育ちゆく若者たちと、
お客さまを含め、集うすべての人々の「いま」とで織りなされる本公演。
見ごたえある舞台に、毎年好評をいただいております。
どうぞ皆さまもご一緒にお過ごしください。

皆さまのご来場、心よりお待ちしています。

演劇ワークショップ「みまた座」

　三股町立文化会館が毎年6月から3月に開く小中高生対象の演劇ワークショップ（体験型演劇講座）。平成16 年に旗揚げ。延229人在籍。
　演劇監督に永山智行を迎え、指導は三股町立文化会館フランチャイズカンパニーである劇団こふく劇場の劇団員が担う。
　毎年上演する本公演は戯曲講座受講生が書き下ろすなど、その存在は連結を誇る三股町立文化会館創造系事業の中核を成す。
　一連の事業は高く評価され｢平成24 年度地域創造大賞（総務大臣賞）」の受賞に至った。
　みまた座は三股町立文化会館の基本理念｢思い育み知の創造｣の姿そのものであり、大切な宝である。

主催

三股町・三股町教育委員会

協力

演劇ワークショップ「みまた座」14期生保護者会

詳しい内容はこちらもご覧ください（フライヤー）▼

演劇ワークショップ「みまた座」14期生 本公演『スイートピー』