「おはよう、わが町」
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「おはよう、わが町」とは
町民参加創造 演劇公演『おはよう、わが町』
『おはよう、わが町』とは、2011年、三股町総合文化施設の開設10周年を記念して制作・上演された「町民参加創造 演劇公演」で、今回、5年ぶりの再演となります。アメリカの劇作家ソーントン・ワイルダーの『わが町』を原作に、昭和30年代から平成までの三股町の風土や歴史を織り込みながら、「普通の人の普通の暮らし」を描きます。出演は一般公募による町民を中心に、三股町在住の音楽家が音楽・演奏を担当。台本も過去の文化会館戯曲講座受講生の町民が執筆するなど、まさに「芸術文化の地産地消作品」です。
2011年の本作初演とともに、フランチャイズカンパニーである劇団こふく劇場が指導する小中高生の演劇ワークショップ「みまた座」や永山智行が講師を務める「戯曲講座~せりふ書いてみる?~」(ともに2004年開講)、また2012年の「みまた演劇フェスティバル-まちドラ!-」創設など一連の創造系事業の継続は、地域における創造的で文化的な表現活動の環境づくりに特に功績があったと高く評価され、三股町立文化会館の「2012年度地域創造大賞(総務大臣賞)」宮崎県内初受賞につながっています。
あらすじ
時は昭和23年。三股が村から町になった年です。そこからこの物語ははじまります。
駅前で小さな商店を営む西畑家と、町医者の上石家、そんなどこにでもある二つの家族がこのおはなしの主人公です。
昭和36年。ある夏の一日。いつものように三股町にも朝がおとずれ、二つの家族もいつものようななんでもない一日を過ごしています。
昭和48年。二つの家族のこどもたちも成長し、恋の季節を迎えます。ずっと東京で働いていた西畑家の長男・隆夫は、三股に帰ってきたその日、上石家の次女・良子と再会します。ふたりは恋をし、やがて結婚することになるのです。
昭和53年。時は流れ、幸せに見えた隆夫と良子の夫婦に、ある日、その日はやってきました………
演出ノート
わたし、と、あなた、の物語。
5年が経ちました。ふり返ってみれば、あっという間だったような気もしますが、けれどほんとうは、一日一日、朝が来て、お昼ごはんを食べ、「おやすみ」と言い、眠る、そんな二度と来ない一日を、1826回重ね、そうして今日という日にたどりついたはずです。
その一日一日を取り戻すことはできませんが、ちょっと立ち止まって、ふり返り、どんな物語をわたしたちが、そしてこの三股町立文化会館が生きてきたのか、いま、あらためて確かめられたら、と思うのです。
別れの悲しみも、出会いの喜びも、そこにはあるかもしれませんが、それでもそれが、いま、わたしたちの手の中にある、かけがえのない宝物であるような気がするのです。
どうか、その日、わたしたちと一緒に立ち止まり、「いま」という時間をゆっくりと味わってみませんか。わたしたちのふるさと、三股町立文化会館でお待ちしています。
「おはよう、わが町」演出 / 永山智行(劇団こふく劇場)
原作
ソーントン・ワイルダー「わが町」
構成・演出
永山智行(劇作家、演出家、劇団こふく劇場代表)
台本
楠原和代(文化会館戯曲講座平成16年度受講生)
森永明男(同戯曲講座17・19年度受講生)
飛松功(同戯曲講座18年度受講生)
今村理絵(同戯曲講座19年度受講生)
野島彩(同戯曲講座20年度受講生)
中村三和子(同戯曲講座25年度受講生)
大村しのぶ(同戯曲講座26年度受講生)
後藤慎太郎(同戯曲講座27年度受講生)
福島祐(同戯曲講座27年度受講生)
出演
<公募で集まった町民(30人)>
飯田辰美
磯口智美
磯口穂乃佳
今元里司
今元佑美
大村しのぶ
大村なつみ
折田雅剛
岡井明日華
岡井葉瑠彩
桒畑匠冴
後藤慎太郎
黒葛原理
恒吉天音
中神萌々音
中城清治
中城里菜
中前みどり
奈須千緒里
中村三和子
中村里桜
畑中明美
福島祐
藤永雅人
別府勝子
桝田維知子
松崎里恵
森知代巳
矢野和代
矢野智彦
<演劇ワークショップ「みまた座」13期生(11人)>
池澤碧海
池田帆乃華
池田陸人
磯口楓
田代小夏
田代光
中前月那
中村春日
野本結
深見まいな
山下香音
<劇団こふく劇場>
あべゆう
かみもと千春
濱砂崇浩
大浦愛
大迫紗佑里
<劇団25馬力>
神水流じん子
<不思議少年>
大迫旭洋
森岡光
<都城商業高校 演劇部>
後久美里
<都城泉ヶ丘高校 演劇部>
矢上沙梨央
特別出演
梶山棒踊り保存会
勝岡小学校
演奏
愛川義夫
中村大介(劇団25馬力)
長谷川洋
かみもと千春(ピアノ)
スタッフ
舞台監督:中村初男
照明:松薗寿
音響:中村剛
美術:満木夢奈(ユニーク・ブレーン)
主催
三股町・三股町教育委員会