オフィス3○○公演『天使猫~宮澤賢治の生き方~』【作・演出:渡辺えり】

日時
  • 2014/11/11(火) 19:00~
10月
19日/岩手公演/盛岡劇場メインホール
23‐28日/東京公演/シアター・トラム
11月
1日/石巻公演/石巻市・特設劇場
3日/兵庫公演/兵庫県立芸術運化センター・阪急中ホール
5日/石川公演/赤羽ホール
8-9日/山口公演/山口情報芸術センター・スタジオA
11日[火]19:00/宮崎・三股公演/三股町立文化会館
24日/愛知公演/長久手市文化の家・森のホール
27日/福島公演/南相馬市民文化会館
28日/宮城公演/日立システムズホール仙台・シアターホール
30日/山形公演/シベールアリーナ
会場
三股町立文化会館 ホール
料金
  • 一般  3,500円(当日4,000円)
  • 大学生以下  2,000円(当日2,500円)
  • ペア  6,000円(前売のみ)
  • 3人チケット  8,500円(前売のみ・組数限定)
販売期間
2014/08/24 ~ 2014/11/10
お願い
※全席指定
※未就学児入場不可
※「大学生以下チケット」で入場の方には「学生証の提示」をお願いすることがあります
※前売にて完売の場合「当日券」は販売しないことがあります
お問い合わせ
三股町立文化会館 ℡0986-51-3462

チケット受付

電話予約
三股町立文化会館【℡0986‐51‐3462】へお電話ください。
三股町立文化会館
直接ご予約いただけます。
 月曜[祝日の場合は火曜]を除く
 9時00分~17時00分[夜間に催事がある場合、時間はこの限りではありません]
WEB予約
予約受付期間:2014/08/24~2014/11/10
予約受付期間ではありません。

詳しい内容はこちらもご覧ください。(フライヤー PDF:652KB)

お知らせ/当日券販売

前売にて完売しました本公演の 『当日券』を、11月11日18時00分から、先着順にて販売します。

販売数はわずかです。
先着順』となります。
電話予約はできません。ご了承ください。


◆販売開始/18時00分
◆販売場所/三股町立文化会館 チケットカウンター

■お問い合わせ先/三股町立文化会館(℡0986-51-3462)

お知らせ/前売完売

本公演は、10月1日、
前売にて予定座席数を完売しました。

『当日券』は、
予約キャンセルなどの状況によって、販売する場合があります。

なお、『当日券のご予約』は承っておりません。

販売状況については、公演当日、
三股町立文化会館(℡0986-51-3462)までお問い合わせください。


九州では唯一、三股だけでの上演です! 
渡辺えり作・演出 『天使猫~宮澤賢治の生き方~』 

お見逃しなく!!

東北人の渡辺えりが、震災後、初めて書き下ろした作品
『天使猫~宮澤賢治の生き方~』。
2012年の初演で大きな反響を呼び、2014年、全国11都市(全21公演)での再演が決定しました。

同じく東北に生まれた宮澤賢治の残した言葉を通して描く世界、いまを生きるわたしたちへの問いかけ…

九州では、ここ、三股だけでの上演となります!
どうぞお見逃しなく!!


今、宮澤賢治の言葉が、力強く響く 

蛍はすぐに死んじまうだろ?
しかし星はね、割かし長く生きられるから、
僕は蛍を星の破片と言いたいんだ。
――君は泣いているのか?
どうしてさ。
――頬が光ってる。
なぜか知らないが、僕の両目からも星が降るんだ。

―渡辺えり台詞より―

混迷する世界に、今、賢治の言葉が力強く響く。
この作品は震災から一年ほど経った2012年5月に初演されました。「月にぬれた手」との連続上演でしたが、特に「天使猫」は、渡辺が震災後初めて書き下ろした作品で、大きな反響をいただきました。
東北の文人・宮澤賢治の半生を、東北人である渡辺えりが、宮澤の童話など彼が残した言葉を作品にちりばめて音楽劇として描いた作品です。
「貝の火」や「林の底」、「銀河鉄道の夜」や「チュウリップの幻術」といったおなじみの童話の登場人物が実際に登場したり、賢治の教え子であった農学校の生徒たちと上演した「種山ヶ原の夜」が劇中劇として出てくるのです。賢治の作品世界と賢治が生きた実世界、二つの異次元の世界を縦横無尽に行き来する渡辺独特の手法が、この作品に混迷する現代に新たな命を生み出す力を与えました。賢治の残した言葉は、今、力強く私たちの心に響きます。
賢治の作品は昔から目に見えない人の情愛の大切さ、自然というものの底しれない 豊かさを見つめていたと思います。あの大震災から3年、東北への関心が薄れつつ ある今だからこそ人も動物も植物も同様に、世界の幸福を求めた宮澤賢治の作品の力を演劇の舞台で表現したいと考えます。


作・演出Note / 渡辺えり

宮澤賢治は明治29年の津波の年に生まれ、昭和8年津波の年に死んだ。三陸地方を襲った二度の津波で亡くなった方は数万人を超える。賢治は被災した人たちの夥しい遺体の写真を見て育ち、父親の影響で五歳の時には御経をそらんじることが出来た。少年の頃「私は百姓のために死のう」と親友と決意したのには、飢饉による餓死や度重なる自然災害により苦しめられる農民たちを何としても救いたいという賢治の強い思いがあった。 震災から三年。東京に住んでいると、東北の苦しみを直接感じることが少なくなってくる。一昨年上演した「天使猫」を今回は地元世田谷から発信したい。賢治の故郷、花巻を拠点として被災地に何度か訪れると「芝居が観たい」との声が多かった。生まれてから一度も演劇を観たことがないという人が余りに多かった。そしてこういうのである。「あまりに被災者が多く、物資が届いても、もう分けることができない。量が限られているためだ。演劇なら分けなくても良い。それぞれが 感じれば良いからだ。」
 この言葉を聞いて、今回の上演を決意したのである。                          

渡辺えり


出演

大沢健 大和田美帆 谷川昭一朗 土屋良太
大塚加奈子 有賀太朗 川口龍 藤本沙紀 佐藤友紀 金田彩乃 十倉彩子
アキラ 岩崎浩太郎 熊埜御堂彩 櫻井美代子 中田康介 深海里沙子 桐口菜穂

宇梶 剛士  渡辺 えり  ほか

大沢 健

おおさわけん/1974年生まれ。東京都出身。血液型O型。特技は日舞(花柳流) 。映像、舞台を問わずその演技力には定評がある。渡辺作品でも「星の村」(下北沢ザ・スズナリ)などで活躍を見せた。近年の主な作品に、テレビドラマ「二人の軍師」(テレビ東京・新春時代劇)、「梅ちゃん先生」(NHK・朝ドラ)、「モンスター」。映画「嵐が丘」、「ぼくらの七日間戦争」、「ファンシィダンス」、「サムライフィクション」。舞台「常陸坊海尊」世田谷パブリックシアター、琉球ロマネスク「テンペスト」赤坂ACTシアター/大阪新歌舞伎座、「約30の嘘」赤坂レッドシアター、「ジャンヌ」世田谷パブリックシアター。2014年2~3月 トム・プロジェクト「案山子」本多劇場、地方公演。2014年5月KAAT神奈川芸術劇場「ニッポニアニッポン」ほか

大和田 美帆

おおわだみほ/東京都出身。2003年、ミュージカル『PURELOVE』で、デビュー。高い歌唱力と表現力で、舞台を中心に、ドラマ、映画、CM、バラエティーなど、幅広く活躍中。08年に、音楽劇『ガラスの仮面』(演出:蜷川幸雄)において、全国オーディションでヒロインの北島マヤ役を見事に射止め、その確かな演技力で高い評価を得た。渡辺えり作品は、今回が初の出演となる。

谷川 昭一朗

たにがわしょういちろう/1966年生まれ、熊本県出身。90年、劇団東京乾電池に入団。94年には演劇ユニット「プリセタ」を旗揚げし、現在も活動している。映画『シコふんじゃった』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『桜田門外の変』『のぼうの城』、テレビドラマ『坂の上の雲』など多数の作品に出演し、独特な存在感で活躍の幅を広げている。主な舞台は『瀕死の王』、『おどくみ』『うお傳説』『天使猫』『COVER』『アジア温泉』など。

土屋 良太

つちやりょうた/1967年生まれ。新潟県出身。93年劇団3○○養成科夢人塾一期生同年劇団員になる。以降「赤い靴」「りぼん」「ゲゲゲのげ」「天使猫」などに出演、主要なメンバーとして活躍。他には二兎社「パパのデモクラシー」「萩家の三姉妹」「新・明暗」、加藤健一事務所「木の皿」「シュペリオールドーナツ」、子供のためのシェイクスピア「十二夜」「シンベリン」、NODAMAP「オイル」こまつ座「シャンハイムーン」「イーハトーボの劇列車」などの他に、「殿のちょんまげを切る女」「帰ってきた浅草パラダイス」「ペテン・ザ・ペテン」(いずれも新橋演舞場)など出演作品は多彩である。最近の映画出演は、2012年「臨場・劇場版」、13年「佐渡テンペスト」などがある。

宇梶 剛士

うかじたかし/舞台のみならずドラマや映画、バラエティ番組など幅広く活躍する傍ら、自身による劇団“PATHOSPACK”では脚本や演出も務める。近年の主な出演作は、ドラマ『ストロベリーナイト』(CX)、『鍵のかかった部屋』(CX)、『半沢直樹』(TBS)、映画『ワイルド7』、舞台500歳の会『いつか見た男たち~ジェネシス~』。渡辺えり作品は、90年「1の1の6サン・ラザールの時計の方角に月町宛の手紙が届く」、91年「クレヨンの島」、93年「月に眠る人」、2005年「花粉の夜に眠る戀~オールドリフレイン~」、07年「りぼん(再演)」、12年「天使猫(初演)」と、長きに渡り出演している。

渡辺 えり

わたなべえり/劇作家・演出家・女優・歌手。山形県出身。07年9月に「渡辺えり子」より「渡辺えり」 に改名。 舞台芸術学院、青俳演出部を経て、1978年か ら「劇団3○○(さんじゅうまる)」を結成。98 年の解散まで主宰・劇作家・演出家・女優の4役 をつとめる。劇作家としては「ゲゲゲのげ~逢魔が時に揺れるブランコ~」(82年)で岸田國士戯曲賞、「瞼の女まだ見ぬ海からの手紙」(84年)で紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞。現実と幻想の入り乱れるノスタル ジックな世界を描いた独特な作風で多くのファンを魅了している。舞台にとどまらず、映画やテレ ビでも個性を発揮。83年NHK「おしん」で国民的人気を獲得。96年「Shall we ダンス?」にて報知映画賞助演女優賞、日本アカデミー賞最優 秀助演女優賞を受賞。2004年には故・中村勘三郎の舞台「今昔桃太郎」 の作・演出を担当。05年新国立劇場「コミュニケーションズ」のコントオムニバスの演出を手掛け、10年には自作以外の若手劇作家の作品を 上演するユニット「えりすぐり」を立ち上げ、女性劇作家4人による作品「乙女の祈り」で初めてひとり芝居に取り組む。11年には舞台芸術学院60周年記念公演として詩人の高村光太郎を描いた「月にぬれた手」を書き下ろした。01年から「劇団宇宙堂」主宰(07年にオフィス3○○に改名)。オフィス3○○公演としては、11年に「ゲゲゲのげ」、12年に座・高円寺にて「月にぬれた手」と「天使猫」、13年に本多劇 場にて新作書下ろし「あかい壁の家」を上演した。同13年、地人会プロデュース「根っこ」にて、 読売演劇大賞上半期女優賞ベスト5に選ばれるなど女優としても目覚ましく活躍している。テレビにおいては、13年話題となったNHK朝のテレビ小説「あまちゃん」に地元の海女、今野弥生役で出演。土曜ワイド劇場「100の資格を持つ女」シリーズや、水曜ミステリー9「鑑識特捜班・九条礼子~骨を知る女~」シリーズなどに出演している。「えり子の冒険」「思い入れ歌謡劇場」「芝居語り」など戯曲以外のエッセー集も多数出版。劇団活動の傍ら、「非戦を選ぶ演劇人の会」に参加。「反戦リーディング」という演劇人独特のアプローチで反戦を訴え続けている。また現在は「夢見る力のプロジェクト」を自身で発起し、東日本大震災の復興ボランティアなども行っている。


主催

三股町・三股町教育委員会