劇団仲間 『空の村号』 ~震災と原発事故を経験した村と家族の 忘れてしまいたくない物語~

日時
  • 2015/02/20(金) 19:00~
会場
三股町立文化会館 ホール
料金
  • 一般  1,500円(当日同料金)
  • ペア  2,500円(前売のみ)
  • 大学生以下  800円(当日同料金)
販売期間
2014/12/05 ~ 2015/02/20
お願い
※全席自由
※未就学児入場不可(託児サービスを実施します)
※前売にて完売の場合「当日券」は販売しないことがあります
お問い合わせ
三股町立文化会館 ℡0986-51-3462

チケット受付

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 9時00分~17時00分[夜間に催事がある場合、時間はこの限りではありません]
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予約受付期間:2014/12/05~2015/02/20
予約受付期間ではありません。

詳しい内容はこちらもご覧ください。(フライヤー  PDF:685KB)

あらすじ
~震災と原発事故を経験した村と家族の 忘れてしまいたくない物語~

楠木空(小学5年生)は酪農家の長男で、とくに夢はない。
原発事故後、変わっていく村と家族。
どっかに世界征服をたくらむ悪の組織があって、
それをやっつければ、平和が戻ってくると空は信じたかった……

第48回斎田喬戯曲賞受賞作


美しい村で

それは美しい村でした。
山に野生の藤の花の咲く季節。訪れた酪農家の庭にはたわわにさくらんぼが実り、夕暮れの海を眺めた山の頂では、足元にマーガレットが風に揺れていました。
けれども、農村であるその村の畑には雑草がはびこり、田んぼは干からび、牛舎には牛が一頭もいませんでした。
新緑の眩しい季節に、蛙の声がない、鳥がいない、子どもがいない村でした。
ご縁のあったドキュメンタリーの映画監督に連れて行っていただき、村を訪れ、村の人たちのお話を伺って帰る新幹線の中で、私はまるで体のどこかの機能が壊れてしまったかのように涙が止まらなくなりました。
都会の街を移動しながら、あの美しい村の苦悩と涙を作り出している明るさに、胸が締め付けられるようなやるせなさを感じた、あの日の痛み。
それを忘れることを拒否しようと思います。
時がたてば自然は忘れることを促しますが、そうしたらまた思い出そうと思います。
美しい山の、美しい村の、胸をかきむしられるような、痛みを。                            

作  篠原久美子


出演

◆詩織/楠木空
 北海道出身。2010年入団。
 役歴:「森は生きている」娘・りす
◆山神友恵/楠木海・おばあちゃん
 広島県出身。2005年入団。
 役歴:「森は生きている」りす・六月の精、「飛ぶ教室」ジョニー
◆前田承生/お父ちゃん・翔太
 福岡県出身。1982年入団。
 役歴:「森は生きている」総理大臣・カラス、「鬼の捨六」与作、
    「カモメに飛ぶことを教えた猫」マチアス
◆片桐雅子/お母ちゃん・セツコ
 北海道出身。1990年入団。
 役歴:「森は生きている」みなしご、「鬼の捨六」おみよ
◆村井裕/新田の泰造・剛
 神奈川県出身。1983年入団。
 役歴:「森は生きている」博士、「ふりむくなペドロ」ペドロ、「ぼくはアフリカにすむキリンといいます」ペリカン
◆小林利也/晶・タケシ
 群馬県出身。1985年入団。
 役歴:「森は生きている」四月の精・博士、「カモメに飛ぶことを教えた猫」詩人、「飛ぶ教室」車掌 


主催

三股町・三股町教育委員会

共催

みやこのじょう子ども劇場